天の宝座へお昇りになる時

天地公事

天の宝座へお昇りになる時
上帝様が天にお昇りになる時、旗幟槍剣で武装した神将たちに両側から護衛された。玉色の道袍を着け、冠を被り、紅扇で顔を覆われた御姿は、まるで花婿のように麗しかった。そして、天から降ろされた御座にお乗りになって天空に浮かび、まばゆいばかりの大光明の中、開かれた天の道を昇って行かれた。その光景は雄壮かつ厳粛で、言葉では言い尽くせぬほど荘厳なものであった。
上帝様は「将来またこの姿で降りて来る」と言って*御天なさった。
上帝様が昇天なさるや否や、天門が閉ざされ、突然強い雨と風が吹きつけ、雷鳴と稲光と地震が一層激しく天地を揺るがした。
時に、一九〇九年、己酉、陰暦六月二十四日(陽暦八月九日)のことで、御歳(おんとし)三十九歳であられた。