祈祷と心告

*上帝様が言われるに、「私を信じる者が、私に祈祷する時には心の中で告げよ。人それぞれ自分だけの事情があり、人に言えず、人に聞かせることの出来ないことがあるものである。だから、一つも隠さず漏らさずに心告し、一心に祈りなさい」と。(道典 9:27:1~3)

* 祖宗谷に住む姜七星が、子供がないのを嘆き悲しむと、太母様が「私を信じ、誠意を尽くして心告しなさい」と言われ、三夜続けて七星の家をお訪ねになったところ、やがて七星の妻が身ごもって息子を産んだ。(道典 11:115:3~5)

img_03_04

祈祷とは、信仰人が願いたいことを切実に祈り求めることです。祈祷は信仰をより一層強くして、信仰人の内面を奇麗に浄化し、ますます真実にならせます。
■ 誰に祈るのか?
天下蒼生の生死と禍福を主管なさる上帝様と太母様、そして上帝様と太母様を代行し、人事問題に決着をつけられる太師父なる宗道師様と師父なる宗正様に対して祈りを捧げます。また、上帝様と太母様を補佐し、これから迫りくる開闢期に、人類の生死を管掌する、造化政府の大神明と自分の先祖神にも祈りを捧げます。
■ 祈祷の中身は?
内容は不問に付します。しかし、天下事信仰の大義がしっかりと根ざし、信仰が深まるにつれ、素朴な個人的立場から自由になり、他人を救う布教、人類のための犠牲と奉仕、相生の営みなどを中心に祈るようになります。、また、祈祷の回数が多くなり、自然と祈る時間も長くなります。‘成事在人’の大義を悟った成熟した働き手の祈祷は、常に‘懺悔と感謝’そして‘開拓信仰に燃えあがる覚悟と決意’を心に誓う祈祷となります。
■ 心告と食告
声を出さず心の中で祈ることを‘心告’といいます。そして、食事をする前に心告をささげることを‘食告’といいます。
声を出して祈ろうが出さずに祈ろうが、その応答には何の変わりもありません。状況の問題にすぎません。重要なことは真心、天下蒼生を救うという天下事信仰の大義、そして誠敬信と一心にかかっています。
■ 祈りはいつ捧げるのか?
祈祷はいつ、どこでもできます。しかし、より持続的で切実な祈りを捧げたい思う時は、道場か家庭で清水を誠意を尽くして供えて、四拝心告を行った後に祈祷します。
天下事の働き手としての信仰の道を歩もうとする甑山道の信仰人は、一日に少なくとも5回は祈ります。朝(明け方),夕方(夜)に清水を供え、1日3回の食事をする際にも行うとそうなるでしょう。
■ 心告文
大小の致誠を行う度に、甑山道では代表心告文を読み上げます。この心告文は、すべての信仰人が真理の大義を心法の土台として、天下事の働き手としての信仰の決意を心に刻みつつ、上帝様と太母様に捧げるように、師父なる宗正様が作られた祈祷文です。
心告文

天の宝座より
人間として来られ
宇宙一家の後天仙境を開いてくださった
開闢長の神であられ, 弥勒尊仏であられ
三界の大権を主宰なさる甑山上帝様!
億兆創生の生命の母であられる太母高首婦様!

私が義気ある真の道人になれるよう
前世と現世で犯したすべての罪と偽りを赦し給い
すべての隻神と伏魔の発動から救い給い
私の先祖を解怨させられ
先霊と子孫を新しい運数の道へ
導き給え。

乱法の解怨時代が終わり
間もなく押し寄せる大艱難から父母と兄弟を救い出し
盤石のような信仰の上にしっかりと立って
原始返本して君師父が一体になる
尊い上帝様の相生の大道を
一心によく磨き
苦しみに呻吟する億兆創生を広く救い
後天五万年の仙境世界へ進めるように
聖霊の恩光で見守り給え。