五.新しい生命の母、太母様

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御天される少し前、甑山上帝様は後天の坤度数に従って「私はあなたに会うために、十五年間精力を注いできた。これからは天地の大業を君に任す。」と語られ、大道の宗統脈を御自身の伴侶であられる太母高首婦様に伝えられました。
これは世界の宗教歴史上例の無いことです。甑山上帝様は女性に宗統を継がせられ、女性の解冤と共に、正陰正陽の男女同権時代の新たな基盤を築かれました。
1880年(庚辰)にこの地に降誕された太母様は全人類の冤恨と罪業を代贖され、億兆の蒼生を新しい生命の道へと導かれた万有生命の母なる方です。

上帝様から道通を受けられた太母様は、上帝様の天命で三つの道場所帯を運営されます。
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1911年(辛亥)に初めて井邑大興里に道門を開かれ、この地に真理の種を蒔かれました。それより始まった道勢は1920年代に頂点を極め、当時の朝鮮だけでも700万名もが上帝様を信仰するに至りました。

しかしながら、日本の占領期の後半に入って、激しい民族宗教弾圧政策により教勢が縮小し、かろうじてその命脈だけを維持し、解放(終戦)を迎えました。