呪文の根本精神を知って唱えなくては

呪文と修行

呪文の根本精神を知って唱えなくては
ある日、太母様は高旻煥にお命じになった。
「呪文の根本精神を知ったうえで唱えてこそ、呪力が確固たるものになるのだ。君は各呪文の精神をよく考えて、記録しなさい」
旻煥が書いて差し出すと、太母様は次のように言われた。
「よく出来た。まだ分かってない信徒たちによく説明してやりなさい」
旻煥が書いた文は以下の通りである。
「太乙呪は、心霊と魂魄を安定させ、聖霊を授かり、神道に通じさせ、天下蒼生を救う呪文である。
侍天主呪は、天命を授かる無極大道の本源呪であり、上帝様を恭敬し、自らの父母のように仕え奉る呪文である。
津液呪(五呪)は、天下の民に永遠なる福祿と寿命を授ける呪文である。
関聖呪(雲長呪)は、邪悪を除きあらゆる魔を解いて、安定させる呪文である。
七星経は、災厄を祓って福を招き、永遠なる生命と健康な身体(からだ)を授ける神妙な呪文である。
地神呪は、各地方の家宅を護る神明を安定させる呪文である。
『大学右経章』は、国を治め、家を整え、身と心、意志と知恵を修練するための、要となる経文である。
『書伝序文』は、道と政の精神を調和させる心法を磨くための、良文である。
『周易序文』は、天地日月、陰陽、四時、鬼神と合徳することで、物事を判断する時にその吉凶を見定めるための、良文である。」