先天から後天に渡る時には、どのような変化がありますか。

春に根から出た生命の気運は、分裂と成長の陽の運動をするため、根から幹へ、そして葉っぱへ、花へと、夏の間中ずっと上に向かって伸びます 。ところが秋になれば、生命の気運が180度方向を変えて、根の方に戻ります。上に向かって発散していった陽の気運が、今度は成熟と結実のために下の方に収斂する陰の気運に変わるのです。
このように天地に溢れていた陽の気運が陰の気運に転換するとき、天地間には急激な時間と空間の変化が起きます。それがすなわち先天から後天に移る時の変化であり、そのような変化の実際現象が「秋の開闢」なのです。秋の開闢により、新しい天と新しい地が開かれ、人類の文明の枠も変わります。天、地、人の全領域にわたって、巨大な変化が起こります。いま全人類は、まさにこのような巨大な変化に直面しているのです。
○ 秋風が吹けば、木の葉が落ちて、実を結ぶものである。今は、生死を判断する時である。(2:29:9~10)