「宇宙(天地)が人間農事を営む」とは、どういう意味ですか。

安雲山宗道師様は、「天地は漠然と回っているわけではない。目的があって、秩序整然に回っていくのである。その目的が何かといえば、人間の農事を営むことである。」とおっしゃいます。農夫が四季に合わせて草木農事を営むのと同様に、宇宙もまた、四季に循環しながら人を育てて取り入れる、という人間農事を営みます。
宇宙は春に人を生み(生)、夏には育て(長)、秋には「実った人間」を取り入れ、冬には人間の種を保存し(蔵)、翌年の春には再び人間の農事を始めます。このように、新しい人類が出現し、文明を成しては消滅する、という過程が限りなく繰り返されるのです。
○ 人生のために天地が原始開闢し、人生のために日月が循環光明し、人生のために陰陽が生成され、人生のために四時秩序が調定され、人生のために万物が化生し、民を済度するために聖賢が誕生するのである。 (11:91:3~9)