甑山道は、人間の身をもってこの世にいらした甑山上帝様の行跡と教えから始まりました。甑山上帝様は一八七一年全羅道古阜(現在の井邑)の地に降誕なさり、三十九年間この地におられました。一九〇九年に天の宝座にお戻りになりましたが、これを御天といいます。甑山上帝様の御天後二年を経た一九一一年に、甑山上帝様から宗統を受け継いだ太母高首婦様が、信徒たちを率いて全羅道井邑で最初の道門をお開きになりました。
○ 辛亥年(一九一一、道紀四十一)十月、太母様が神道で以て、布政所の門を開いて道場開創を宣言なさると、上帝様の御天後、どうしたら良いか分からず彷徨っていた聖徒たちは、再び一念発起して、太母様にお仕えするようになった。・・・これより朝鮮の地に初めて、上帝様の大道を広める布教運動が組織的に始まった。(11:24:10~15)