原始返本

相生とはどのような徳目ですか。

相生とは「他人を先に生かし、他人が先に良くなるようにすれば、その功徳で私が生き、良くなれる」というものです。それはこの世でよく言われる「共生」という言葉とは全く水準の違うものです。

もっと見る

解冤とはどのような徳目ですか

解冤とは、文字通り冤恨を解くことです。あらゆる生命がその根本に立ち返るためには、何よりもまず自分が生きて来た中で結ばれた冤恨の火種を消さなければなりません。人と冤恨を結ばず、人と結んだ冤恨を解く生き方こそ、原始返本の積極的な実践課題です。

もっと見る

報恩とはどのような徳目ですか。

報恩とは「人から受けた恩には必ず報いるべきである」ということです。更に、「今日の私がいるようにしてくれた全てに対する恩返し」を意味します。父母と先祖、師匠、そして天地がその対象です。

もっと見る

先祖と子孫との関係は?

先祖は根であり、子孫は実です。この二つは、「互いに異なる一つ」です。私の中には先祖と父母が生きていて、その神明が私と共にいます。先祖は子孫に生命をあたえ、子孫はそれを繋いでいきます。

もっと見る

人が立ち返るべき根にはどのようなものがありますか。

まず何よりも、「自分の生命の根」に戻らなければなりません。それは言うまでもなく、父母と先祖のことです。自分は数多くの先祖たちを経て直接の父母に至り、そこから生命を受けました。二番目は、「自分の国の歴史の根」、すなわち自分の国を開いた国の祖と、民族の根の始祖です。

もっと見る

秋には何故原始返本の精神が重要なのですか。

天地万物がその生命力を維持するためには、根から来る気運をよく受けなければなりません。人も、一生を良く生きるためには、自分の根にあたる先祖の神明から気運を受なければなりません。

もっと見る

原始返本とはどういう意味ですか。

「すべての生命が自分の根に帰る」という意味です。春と夏には、生命の気運が根を離れて幹へ、そして葉っぱへと伸びていきます。しかし秋になれば、その気運は再び根の方に戻りながら実を結びます。実は種を包んでいますが、種は本来の自分自身です。翌年、種が地に蒔かれると、種は再び根を張りそこから再び芽が出ます。

もっと見る