「すべての生命が自分の根に帰る」という意味です。春と夏には、生命の気運が根を離れて幹へ、そして葉っぱへと伸びていきます。しかし秋になれば、その気運は再び根の方に戻りながら実を結びます。実は種を包んでいますが、種は本来の自分自身です。翌年、種が地に蒔かれると、種は再び根を張りそこから再び芽が出ます。
このように、秋になれば全ての生命の気運が根に帰り、再び「生命の循環」を準備します。根に立ち返らなければ生命は終わりです。永遠に生命が続いていくためには、秋に生命の根本である自己の根に立ち返らなければなりなせん。それが即ち「原始返本」です。
○ 今や、開闢時代に当たり、万事が原始に返本する。(2:37:5)
○ 今は原始返本する時代である。血筋が正される時なので、換父易祖する者と換骨する者は皆死ぬであろう。(2:41:1~2)