相生とはどのような徳目ですか。

相生とは「他人を先に生かし、他人が先に良くなるようにすれば、その功徳で私が生き、良くなれる」というものです。それはこの世でよく言われる「共生」という言葉とは全く水準の違うものです。
後天世界では、他人を先に思い配慮する相生の秩序が支配します。人間の思考と価値観、生きる目的、社会制度など、全てのものが相生の秩序に変わります。「相生」は、後天世界の規範であり、全人類が実際の生活の中で実践すべき道徳原理となります。
このような相生の秩序の中では、葛藤も対立もなく冤恨も生じません。また、自分の親と先祖の神明をよく敬い持て成せば、それが自分に回ってきます。このように神明までもが共に良くなれるよう願う心が相生なのです。
○ 私の道は相生であるが故、互いに克する道理がなく、罪悪のない世の中である。今や、天下を一家に統一する。全人類は一家族となって和気が溢れ、生命を生かすことを徳とするであろう。(2:17:3~5)
○ 我々のなす事は、人が良くなるように助ける勉強なので、人が良くなった後その余分を取るだけでも、我々の事は成就されるのである。(2:16:8)