|
Monthly Archives: June 2012
今は天地成功時代
甑山上帝様と無極大道 今は天地成功時代 今は天地成功時代である。*西神が命を司り、万有を支配してすべての道理を集めて大成するが、これが即ち開闢である。秋風が吹けば、万物が或いは枯れ落ち、或いは成熟するが如く、真実なる者は大きな実を結び永く栄えるが、虚偽なる者は枯れ落ちて永遠に滅びるであろう。それ故、時には神威を振るって不義を粛清し、時には仁愛を施して義なる人を助けるので、生を求める者と福を求める者は、大いに励むべきである。
私の道は相生の大道
甑山上帝様と無極大道 私の道は相生の大道 私の道は相生の大道である。先天では、威力や武力をもって勝負を決し、富貴と栄華をこの道で求めてきた。これが即ち相克の流転である。私は今、後天を開闢して相生の運を開き、善をもって生きる世界を造る。万国が相生し、男と女が相生し、上の者と下の者が相和し、分限を守って己の道に忠実となる。全ての徳が根源に帰るので、大仁大義の世界となるのだ。
先天は相克の運
甑山上帝様と無極大道 先天は相克の運 先天は相克の運である。相克の道理が人間と万物を司り、天と地には戦乱の絶える間がなかった。それ故、天下には冤恨が溢れんばかりに満ちた。今、この相克の運を締めくくらんがために、大きな厄難が一斉に起こり、人間世界が滅びるようになった。 相克の冤恨が爆発すれば、宇宙も崩れ落ちるのである。このことを天地神明が憂い、哀れに思って救済を志したが、何ら方策がなく、九天にいる私に訴えてきた。私はどうしてもこれを退けることができず、この世に降りてくることになったのである。今、私は大きな災いを小さな災いで防ぎ、造化仙境を開こうとしているのだ。
全天下が大病を患っている
甑山上帝様と無極大道 全天下が大病を患っている 今や、全天下が大病を患っている。それ故、私は三界大権を主宰して、造化をもって天地を開闢し、不老長寿の仙境世界を建設しようとしているのだ。私は玉皇上帝である。
宇宙変化の根本精神、生、長、斂、蔵
甑山上帝様と無極大道 宇宙変化の根本精神、生、長、斂、蔵 私は生、長、斂、蔵の四義を用いる。これが即ち無為以化である。 太陽と月が私の命に従って運行しているが、天が道理を外れれば、何ひとつ存在し得ないのだ。天地開闢も陰陽が四季に循環する道理に従って成されるものであり、天地のすべての道理は*易に示されているのだ。
宇宙史の人尊時代を宣言なさる
甑山上帝様と無極大道 宇宙史の人尊時代を宣言なさる 天尊と地尊より人尊が大きい。これからは人尊時代である。今や人尊時代を迎えて、人が天地の大勢を正すのである。
余は玉皇上帝なり
甑山上帝様と無極大道 余は玉皇上帝なり 道通された日の朝、上帝様は錦谷に尋ねられた。「錦谷!この天地は誰の天地だ。」錦谷が何と答えてよいか分からず、黙っていると、 「余の天地なり!余は玉皇上帝なり!」上帝様は雷のような声でそう言われて、大きく笑われた。この時、錦谷が見ると、部屋の中が真昼のように明るく、上帝様の竜顔は太陽のごとく輝いていた。錦谷は我知らず合掌しひれ伏した。 * * * 「全てのことが、私から新たになるのだ。」
天地大神門を開いて、三界大権を主宰なさる
甑山上帝様と無極大道 天地大神門を開いて、三界大権を主宰なさる 甑山は、大願寺に入ってから十五日目の七月一日より七日間、食事も取らず水も飲まず、片時も座を離れずに修道に精進された。大願寺の七星閣で修行を始めてから二十一日目にあたる、一九〇一年、辛丑、道紀三十一年、七月七日、雷と地震が激しく起き、縁起の良い雨が降りしきる中、甑山は無上の大道を以って天地大神門をお開きになった。これより三界大権を主宰なさり、宇宙の造化権能を意のままに行われた。
造化権能を使わなくては
甑山上帝様と無極大道 造化権能を使わなくては 数年間、各地を遊歴しながら多くのことを御見聞された後、一九〇一年、辛丑、道紀三十一年、甑山は「今の天下の大勢を見たところ、既存のどのような法術を以ってしてもこの世を救うことはできないだろう」とお考えになり、「すべてのことを自由自在に成す造化権能を用いずして、匡救天下の志を成し遂げることは出来ない」と悟られ、修道に一層精進された。
民を思い遣られる心情
甑山上帝様と無極大道 民を思い遣られる心情 天下を遊歴されていた時のこと、甑山が小川の近くを通りかかったとき、ある父娘(おやこ)が腹を空かせて川縁(かわべり)で横たわっていた。その娘が川海老を捕まえて父親の口に入れると、父親はそれを自分の口から取り出して、反対に娘の口に入れるのであった。 甑山はその光景を痛ましく御覧になり、悲しい表情で言われた。「私が早く恵みを施して、あのように可哀想な民を救わねば。あのようにぼろを纏い、ひもじさに苦しむ人々をあまねく救うであろう。」