人間世界のあらゆる出来事は神明の作用によるものだからです。全ての人には神明が付いていて、人が為す全てのことは、必ず神明が媒介して成し遂げられます。それ故、神明を敬いよく持て成せば、神明はその人を護り、その人の為すことを助けてくれます。特に先祖神明は子孫の保護神です。先祖神の陰徳を受ければこそ、秋の開闢を乗り越えることが出来るのです。反対に、人が神明を無視して冷遇すれば、神明もまた人の為すことを遮り、害を及ぼします。
○ 天下の全ての物事には天の命がある。それ故、まず初めに神道で神明が先になしてから、その気運を受けて初めて人が行うようになるのである。(4:41:5~6)
○ 子孫が先祖を冷遇すれば、先祖も子孫を冷遇するのだ。今や、人種の種を選り分ける後天の秋の運数を迎えて、先祖神を粗末にする者は誰一人生き残れないだろう。(2:41:5~6)
○ 今、もし君たちの両肩の上に神明がいないとすれば、気運がなくて話すことすら出来ないだろう。目の中に瞳がなければ見ることができないのと同じく、生きていても神明なしでは動くことすらできず、神明の働きがなくては言葉すら出て来ないのだ。何事でも、神明の守りがあるが故に出来ることなのである。(2:98:9~11)