冤恨は何故絶えることなく積もるのしょうか。

これまでの先天の世では相克の秩序が世界を司ってきました。人は互いに相手に勝とうとして対立し、競争してきました。それ故、この世を生きた人は例外なく冤恨を抱くことになります。ところが、人間は肉体が死んで神明になった後もその冤恨の念を解く事が出来ず、報復します。すると今度は、報復された側が再び冤恨を持つようになり、結局「冤恨と報復の悪循環」が子々孫々続きます。それ故、人間界も神明界も冤恨が雪だるまのように増え、その呪いと破壊の気運もますます大きくなっていったのです。
○ 先天は相克の運である。相克の道理が人間と万物を司り、天と地には戦乱の絶える間がなかった。それ故、天下には冤恨が溢れんばかりに満ちた。今、この相克の運を締めくくらんがために、大きな厄難が一斉に起こり、人間世界が滅びるようになった。(2:13:4~7)