韓国では、遥か昔から上帝様を信仰してきました。そしてその上帝文化が世界に広まってあらゆる文明の始原となりました。上帝文化は、桓国―倍達―檀君時代、と数千年間続き、上帝様を奉って国を治めました。しかし、次第に古代の歴史が忘れられるようになり、「神話の世界」として歪曲され、とうとう上帝文化が失われてしまいます。特に、仏教、儒教、キリスト教が入ってきて、上帝文化はより一層、隅に追いやられます。
しかし、細いながらもその命脈は続き、上帝様がこの世に来られたあと再び蘇りました。そして、日帝が支配していた時には、普天教という名前で信徒が700万人にも達しました(朝鮮総督府公式資料)。ところが、普天教の勢力拡大を恐れた日帝は、厳しい弾圧を加え、甑山道は絶滅の危機を迎えます。終戦後、韓国は解放され、安雲山宗道師様の御苦労で甑山道は再び教勢を回復します。しかし朝鮮戦争が起きて散り散りになってしまい、このような厳しい時代状況のなかで試練が続き、上帝様と甑山道は歴史に登載する機会を持つ事が出来ませんでした。