「丹朱の解冤」とは何ですか。

四三〇〇余年前、中国に堯という王がいましたが、丹朱はその長男です。彼は「自身が王位を継承したら、戦争が絶え間ない東方と西方の葛藤を終結し、平和な大同世界を成し遂げよう」という理想を抱いていました。しかし、戦争と武力を重視していた父の堯は、自身の考えに合わない息子を認めず、王位を他の者に渡してしまいます。更に、丹朱のことを「口論が好きで、遊び好きの不肖息子」と言って、一生涯囲碁だけを打ち続ける生活に追いやりました。結局丹朱は、自分の志を成し遂げるどころか、「不肖息子」という汚名を着せられたまま一生を終えました。
上帝様は「丹朱の冤恨が人類史をもつれるようにした全ての冤恨の根であり、丹朱の冤恨を解けば、世の全ての冤恨が解きほどかれる」とおっしゃいました。それで、神明造化政府の高い地位に丹朱神明を就かせ、丹朱が生前に抱いた大同世界の理想を思う存分広めていくようにされました。このように、上帝様は「丹朱の冤恨」を解くことで、先天に積もった人間と神明界の全ての冤恨が自然に解けるようにされました。
○ 万古の冤恨の中で丹朱の冤恨が最も大きいのである。(4:24:6)